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スタッフコラム

陰翳を大切にする

谷崎潤一郎著『陰翳礼讃』は、建築設計者の必読書として挙げられることの多い随筆です。
その中で谷崎は「美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える。」と言います。

翻って住宅設計では、採光計画でも照明計画でも、家中をくまなく明るくすることを目標にしがちです。
明るいところと暗めのところ、明るさの濃淡を楽しむことができるようにするためには
・窓だらけの空間にせず、壁と窓とのバランスを考えた空間設計をする
・日光を調節できる障子や簾を設置する
・日射・照明の間接光を利用する
などの手法があります。

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明るさ・光だけではなく陰翳にも気を配ることが、豊かな空間をつくるコツです。

2020.05.11 update