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スタッフコラム

床の気流止め、本当にできていますか?

「高気密高断熱」という言葉は十数年前からよく聞くようになりました。
多くの工務店、設計事務所がこの呼び方を取り入れて、家を建てている時代。
しかし本当に高気密高断熱を理解している人は多くないと思います。
たしかに、図面上や知識では解っていると思いますが、
実際の建物でその性能が発揮出来る施工をしているのかを調べてみると、殆どの人が曖昧な状況です。
性能設計はできていても、性能施工が出来ていない。

今回はその中で一番理解できてないと思う「気流止め」の話をします。
気流止めは一言でいうと壁内の空気の動きを止めること。
この気流止めが一番大切なことになり、これにより断熱性能が100%発揮され、
同時に壁内に侵入する水蒸気が激減し、気密性能も著しく向上するわけです。

しかし現状は殆どの業者はできていません。
↓この床と天井の断熱処理、恐ろしい施工写真です。


図の→(矢印)の様に気流があると断熱材が入っていても暖かくなりません。
特にパック品の断熱材を使用している現場や
床組を根太で施工している場合は丁寧な仕事をしても、
隙間が出てしまい気流を止めるのは難しいです。

床周りの気流は床下の空気が室内側に入らない様にすることです。
湯本建築設計は根太工法を止め1階床合板を隙間なく張り継ぎ目を
気密テープで塞ぐことで気流止めになり床下の空気を室内に入れません。

この様に施工する事で気流止めになります。

壁と天井についてもお話します。
つづく。
yumoto

2019.10.08 update