長野市内に佇む約千坪の広大な敷地。この場所で、私たちは今、昭和43年築の大きな母屋と、先代から受け継がれてきた日本庭園の整理をお手伝いさせていただく、大きな計画を進行しております。
今回の計画は、単に建物を新しくする「建て替え」以上の意味を持ちます。それは、ご夫妻の身の回りにとどまらず、屋敷全体を整理し「あらためる」という、深い責任を伴う作業です。

庭に寄り添う、安心の平屋

70歳を超えたご夫妻が、安心と快適さをもって穏やかに暮らせるよう、新しい住まいは平屋として計画が進んでいます。先代からお抱えの造園士が大切に手入れをされてきた日本庭園が主役になります。その景色を日常の一部として楽しめる設計を最大のテーマとしています。

世代の知恵を結集して

間もなく、母屋の解体工事が始まります。ご家族の誰も見たことのない、新しい風景が広がる瞬間です。私たちは、ご家族と共にその景色を分かち合いながら、新しい暮らしの風景を築いていきたいと思っております。設計チームは、60代、40代、20代の設計士がそれぞれの視点を持ち寄り、社内コンペで選ばれた案を進行中です。世代を超えた知恵を結集し、この大切な計画に臨んでいます。

北海道からの温かいご縁

この貴重なご縁をいただいたきっかけは、北海道にお住まいの娘様からの推薦でした。遠方から信頼を寄せていただけたことを大変光栄に感じております。私たちは、ご夫妻と、その次の世代へと続く、豊かな暮らしの礎となるよう、心を込めて取り組みます。