お知らせ
アントニン・レーモンドを探訪
高崎市は、名建築が多いといいますね。
建築家アントニン・レーモンド設計の作品を2ケ所、訪ねました。
季節ごとに室内に入る色がかわり、いつもはっとする風景がある「旧井上房一郎邸」。
良いと思う場所は、何度も訪ねたくなるもの。
レーモンドが日本に学んだ、四季とともにある建築の在り方です。
湯本建築設計の大窓、レーモンド・スタイルの一つ「芯外し」の手法を取り入れて
大きな風景を切りとる居間空間をつくります。
芯外しとは、柱同士を結ぶラインから、敷居をずらして持ってくること。
当社は、大窓の実現のための手法としています。
井上邸が、テラスの向こうにある庭園と一体になっているように、
当社も、40年前から「家と庭一体のデザイン」をスタイルとしています。
探訪は、次へ。
井上邸から徒歩10分、「群馬音楽センター」を見学。
画家を目指したレーモンド、ロビーにはフレスコ画も描かれており、
建築物が巨大な芸術作品のよう。
昨今は、近くに高崎芸術劇場が完成したこともあり、こちらは静かになってしまったとのこと。
レーモンドが願った脱近代化、補修して末永く使用し続ける願いは、どう守り続けられていくのか?
昭和34年築のデザインは、今見てもモダン。
意味のあるデザイン、飽きないデザインは、永く生き続けるのですね。
2023.05.01 update