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スタッフコラム

快適性の目安、省エネの目安

最近はインターネットで専門的な情報を手軽に得ることができるようになりました。
それに伴い、国や研究団体によって定められた基準に接する機会も増えました。
だからこそ、それぞれをどのように評価すべきか迷われるかもしれません。
この記事では代表的な基準を取り上げ、ざっくりと比較してみます。

1.比較の前提

まずは国の決めた「省エネ基準」。
これは性能が低すぎて、全館暖房に適さないため新築では論外です。

逆に、最もハードルが高いのは「パッシブハウス」。
環境先進国のドイツの基準であり非常に高い性能ですが、
コストが高めであり、現時点の最高基準として考えてよいと思います。

では、便宜的に
省エネ基準をレベル1
パッシブハウス認定基準をレベル7
として、新住協(Q1住宅)・HEAT20(住宅外皮水準G1~G3)と比較してみます。

2.比較表を見るときのポイント

まずは【ポイント① 暖房】!
・全館連続暖房がムリなく(光熱費を気にしすぎることなく)できること

つぎに【ポイント② 冷房】!
・エアコン1台と夜間換気冷却(ナイトパージ)で冷房できること

→エアコン(ヒートポンプ)1台による暖房できる断熱性能

ポイント①・②を満たすのは、
・標記の表の「レベル3」以上
・2階建て延床面積30坪程度
・空気が循環できるようなプラン(間取り)
このあたりが目安となります。

暖房用の1階に設置する寒冷地仕様エアコン、
冷房用の2階に設置するエアコン、
この2台で家中を冷暖房できるようになると
建築費用を抑えることができます。
(当然、設備更新費用も抑えることができます)
※標記の表の下段を参考にしてください

その上で【ポイント③ パッシブデザイン】!
外皮性能を上げるだけでは、快適な住まいにはなりません。
自然・環境がもつエネルギー(日射・日照・風など)を
上手に活用する設計=「パッシブデザイン」をすること、が重要です。

3.考察

今のところ1世代で考えた場合、もっともコストパフォーマンスが高いのは
「パッシブデザインで設計された断熱レベル3」ですが、
これからの時代は2世代・3世代に住み継がれることを意識した
より高性能な断熱レベル4が標準になっていきそうです。

これからの建物は長寿命ですので、コストについても長いスパンで考える必要があります。
お悩みの方は、一緒にしっかりと検討させて頂きます。

2022.04.02 update

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