下の記事で紹介した桂離宮のまど。
https://s1.yks-house.co.jp/news/column/4704/

「正面に上る月 と 池に落ちるその月影 の両方を観賞できる」という
庭園配置の妙と合わせて窓（からの景色）を説明しましたが、
その魅力にはもうひとつ、大きな要因があります。

それは月見台です。
月見台は、窓より少し大きな幅の露台です。
室内から この月見台がまるで池に浮かんでいるかのように見えます。
この浮遊感が、景色をより魅力的なものにしています。

本記事のトップ画像は、桂離宮を参照し、このような浮遊感を取り入れた住まいのまどです。
芝の庭に浮かんでいるようなウッドデッキを、窓の前に設けています。
現代の住まいにはあまり縁のないように見える古建築ですが、
そのエッセンスを取り入れることで魅力のある空間をつくることができると思っています。