長野市内にて進めてまいりました、母屋の解体工事が、無事に完了いたしました。 難易度の高い場所での作業でしたが、年の瀬が迫る慌ただしい時期にもかかわらず、終始丁寧な仕事で支えてくださった解体業者様に、心より感謝申し上げます。

土地に宿る「気配」を形にする

住まいを解体するということは、私たち設計者にとっても非常に感慨深いものです。 家屋が姿を消したあとのまっさらな土地に立つと、建物がなくなった後もなお、長い年月をかけて育まれてきた「気配」のようなものを感じます。こうした土地での設計は、何もない分譲地に建てるのとは異なる難しさがあります。しかし、それこそが私たちの得意とするところです。 周辺環境を読み込み、配置計画を練り上げる。 その土地を、ただ新しくするのではなく、次の世代へと続く「これからの景色」へと再生させていく作業になります。この場所で2月から始まる新築工事は、二世帯住宅です。 これまでの「湯本建築設計らしさ」を大切にしながら、新しい雰囲気も取り入れた住まいを計画しています。来秋のお引き渡しを目指し、いよいよ始動となります。

感謝と共に、新しい年へ

振り返れば、本年も多くのかけがえのないご縁に恵まれた一年でした。 住宅はもちろんのこと、保育園の園舎や園庭、クリニックなど、多岐にわたる設計業務に携わらせていただきました。どのプロジェクトも、地域に根差し、人々の暮らしに寄り添う、非常にやりがいのあるものばかりです。これらの事業の多くは年をまたいで続いてまいります。来年のそれぞれの完成をお知らせできる日が、楽しみです。

五加保育園より

若葉・秋葉保育園より

優人内科クリニックより

本年も、湯本建築設計を温かく見守っていただき、誠にありがとうございました。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。