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新住協全国総会 in長野市
先日、私たちも所属する新住協(新木造住宅技術研究協議会)の通常総会と全国研修会が、ここ長野市で開催されました。全国から集まった熱心な会員の皆様と共に、日本の住宅の未来について議論を深める、非常に実りある時間となりました。
昨今、住宅業界では「断熱性能等級6、7」といった上位基準が注目を集めていますが、私たちはその風潮に、一歩立ち止まって考える必要があると感じています。なぜなら、これらの断熱性能等級が基準とするUA値(外皮平均熱貫流率)は、建物の熱の逃げにくさを示す指標に過ぎず、実際にどれだけ暖冷房エネルギーが削減できるかを保証するものではないからです。これに対し、私たち新住協が推奨し、設計・施工する「Q1.0住宅」は、QPEX(キューペックス)という独自のプログラムで年間の暖冷房エネルギー消費量を計算し、その省エネ性能を保証する仕組みを採用しています。
私たちは、単に数字上の等級をクリアすることを目的とするのではなく、この合理的な熱性能設計を通じて、合理化、コストダウン、そして設計・施工技術の向上を図り、お客様の家計と地球環境に優しい「真の省エネ住宅」を実現しています。
研修会では、鎌田先生より近年の猛暑に関する詳細な気象データ分析があり、「夏涼しい家の設計手法」について貴重な講演がありました。また、私たち長野支部の代表会員からも、技術的な発表が行われ、知見を共有しました。
私たちはこの研修を通じて、改めて気象や地域の気候に合わせた熱性能設計がいかに重要かを痛感しました。特に信州の寒暖差や日差しを読み解き、自然の恵みを最大限に活かす設計が不可欠です。
湯本建築設計が目指すのは、まさにここにあります。確かな「性能」と、心を豊かにする「デザイン」、そして自然の力を利用する「パッシブデザイン」の三位一体の融合こそが、私たちがお客様にご提供する、本当に価値ある住まいの形だと思っています。

2025.10.20 update
